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コインパーキング経営に興味があり、土地を持っていない63人の方を対象にアンケート調査を実施したところ、コインパーキング経営を始めるなら「土地を買う」と回答した方が最多の17人(27.0%)で、次いで多かったのが「土地を借りる(15人/23.8%)」という回答でした。土地を持たずにコインパーキング経営をしてみたい、という方は多いようですね。
ここでは、現時点で土地を所有していなくてもコインパーキング経営を行えるのか、について解説。土地選びのコツや注意点も併せて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
コインパーキング経営に興味はあっても、そもそも土地を持っていない方もいるのではないでしょうか。結論から言うと、現時点で土地を持っていなくても駐車場経営を始めること自体は可能です。駐車場経営はアスファルト舗装や精算機の設置、看板の設置くらいで経営を始められるので、比較的初期投資にあまり費用がかかりません。また、季節的なものや経済情勢による収入の変化が少ないこともポイントです。あらかじめ収益の目処を立てやすいため、賢く土地選びを行うことで十分利益を出すことは可能といえそうです。
これから土地を用意する場合、購入だけでなく借地で行うという選択肢もあります。購入すると、万が一赤字になってしまった際にすぐ撤退することができず、最悪の場合ローンのみが残ってしまうリスクも。借地であれば撤退も容易で、ローンを組むことや貸主との契約などに手間を取られることなく、スムーズに始めることができます。自己資金に余裕があり、長期的な資産形成を目的としている場合は購入がおすすめですが、慎重に始めたい方は借地での運営も検討してみると良いでしょう
コインパーキングは稼働率を上げることが成功のポイントとなるため、立地選びが何よりも重要です。多少高くても観光地や商業施設の近く、都市部など需要がある場所に土地を購入したり借りたりするようにしましょう。需要があるかどうかは、近隣のコインパーキングの稼働率を確認したり、近くに路上駐車がないかをチェックしたりすることで見えてきます。
とはいえ、実際に自分で細かく調査を行うことは難しいでしょう。駐車場運営会社なら見積もりの際に細かい調査を行ってくれるところもあるため、そういった専門業者に相談してみることも検討してみましょう。
コインパーキング経営は、現時点で土地を持っていなくても始めることができるようですね。駐車場経営は他の不動産投資に比べると初期費用が少なく済み、撤退する際にも処分や解体などの手間がほぼかからないため、運用リスクが低いことが特徴です。万が一経営が赤字になっても、撤退が容易なことはメリットといえるでしょう。資産形成を目的としている場合は購入、ローリスクで始めたい場合は借地など、目的に合わせて土地を用意するようにしましょう。
土地選びのコツとしては、需要のある立地であることが何よりも大切です。コインパーキングは月極と違い、稼働率を上げることが収益の増加につながります。車の移動が多い場所(都市部)や観光スポットの近く、病院の近くなど、駐車場の供給が追いついていない場所が狙い目です。
ただし、すでにコインパーキングが近くにある場合、そこの稼働率や金額を調べる必要があります。個人で調査するのは難しいため、駐車場経営の専門家に調査を依頼したり、見積もりを依頼したりするのがおすすめです。特にコインパーキング経営の場合は完全に個人で行うのではなく、一括借上げ方式や管理委託がメジャーとなるため、後々駐車場運営会社にサポートを依頼することがほとんど。土地を探すとともに、信頼できる業者選びも同時にしておくと良いでしょう。
土地がなくてもコインパーキング経営で成功した例は多く存在します。そのために、土地は借地で用意することになります。
土地の購入をするには、ローンなど借入のリスクがありますが、借地であれば借入を極力抑えてすぐにコインパーキング経営を始められます。
早く始めれば、それだけ回収も早くなりますし、万が一撤退する際でもダメージを最小限にすることができます。
ただし、長期的にコインパーキング経営をするのであれば、土地の賃料が購入金額を超えることが起こりえます。この分岐点を考慮した短期間であれば、土地なしで始める方がローリスクです。
コインパーキング経営を成功させるには、立地のいい場所を探すことが重要です。利用客がいない場所に駐車場を作っても、利益が上がらないのは自明の理。土地を借りる値段のことよりも、土地にパーキングとしての利用価値があるかどうかを見極めることが大切です。
そのためには、土地周辺の環境をリサーチしましょう。以下のような土地なら1年を通じて集客が見込めるでしょう。
土地を借りてコインパーキング経営を行う場合、投資目的であることがほとんどです。清掃や管理などをすべて自分で行う個人経営を考えていない限り、管理や運営を委託できる管理・運営業者を選んで任せましょう。
管理委託業者は、経験と実績のある信頼できるパートナーとなり得るかどうかを基準に、総合的に判断してください。
信頼できる業者かどうかは、実際に業者が運営している駐車場をいくつか見学してみるといいでしょう。
土地を借り、管理・運営会社と契約をすれば、コインパーキングとして活用するための工事を始めます。
コインパーキングの場合は、アスファルト舗装をしてロック板や精算機などを取り付けるため、工事に最短5日はかかります。建物を建てるような不動産投資とは違い、工期が短いので早く収入に繋げられる分、事前の告知や集客の準備が必要です。
早く利用者に周知してもらうためにも、看板など表示物の製作は早目に取りかかりましょう。
駐車場経営は、ほかの不動産投資と比較して安定して収益を出すことができます。土地を借りて始めた場合、最初の投資額も少なくなるため、ローンの返済額も少なくてすみます。
また設備にそれほど管理や修繕が必要なく、手間も費用もかかりません。管理・運営も委託業者に任せてしまえば、ほとんど自分で行うことはなく、楽に副収入を得ることができます。
さらには、撤退する際にも元に戻すのが簡単で、コストを抑えることができるため、始めるのも辞めるのもリスクが低いと言えます。
土地なしでコインパーキング経営をするデメリットは、長期間経営した場合に、賃料の総額が土地の購入金額を超えてしまうことです。あくまでも土地は借りたものであるため、将来にわたって自分の資産となることはなく、資産形成にはなりません。
土地を借りてのコインパーキング経営には、短期的な経営で、ローリスクで副収入を得たいという人に向いています。