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コインパーキング経営の方式には、いくつかの種類があります。自主運営ではなく、コインパーキング会社と契約を結ぶ場合、どんな方法にどんな良さがあるのか把握していないと、自身に合った内容を選べません。コインパーキング経営の種類について解説します。
コインパーキング会社が、オーナーから土地を借り上げて代わりに経営する方式です。契約した会社は利益を得て、オーナーに賃料を支払います。経営責任はオーナーにありません。契約会社にあるため、オーナーにとって負担が少ない方式です。
オーナーの負担やリスクが一番少ないのがこちらのスタイル。利用者がいてもいなくても、毎月決められた安定賃料を得られます。初期費用の負担も、その他の形態ほどありません。清掃、料金の回収、トラブル対応や集客活動などの運営管理も契約した会社がしてくれます。借り上げですから、土地の権利関係の変更も不要です。
初めてコインパーキング経営をする方に向いています。設備投資の資金面で不安がある、毎日の管理や運営が面倒だ、という方にもおすすめです。管理や運営は専業で経営をしていたとしても簡単ではありません。早朝や深夜でもトラブルがあれば対応が求められます。一括借上げなら契約した会社がすべて対応してくれるのです。また、毎日の利用者数の増減に一喜一憂しなくて済みます。
コインパーキングの一括借り上げ
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コインパーキング会社とオーナーが利益を分ける方式です。オーナーは利益に応じ賃料を得られます。賃料は、契約時、契約する会社と相談の上、決定するのが一派的です。また、ロック板や精算機や看板のような設備の購入や設置費用、経営責任の部分も話し合いで決めます。
利益分配は利用者数が多ければその分オーナーが受け取れる利益は大きくなります。一括借上方式のように、利用者数関係なく賃料は一定ではありません。管理委託をすればお金はかかりますが、オーナーの負担は軽くなります。需要があり利用者が多ければ、管理委託費の負担も相殺できるのです。
利用者が多ければ利益もあがります。駅前、繁華街や1年中観光客が訪れる場所やビジネス街は、一般的に駐車場のニーズが高いもの。保有する土地が狭小地や変形地で、少数しか停められなくても勝ち目はあります。ただ、絶対ではないため、コインパーキング会社に、需要の分析をしてもらった上で慎重な判断が必要で。
管理と運営のサービスを提供している会社に任せる方式です。設備や機械はオーナーが購入し、設置します。自主管理と一括借上げの中間に位置する方式です。自主管理は大変ですが、利用者が多いと利益は大きくなります。管理運営を専門会社に任せれば負担は軽減できるでしょう。大半を自主管理して、早朝や深夜のトラブル対応やメンテナンスだけ任せるという方法も取れます。その点は管理委託を任せる会社との相談次第です。
設備の購入や設置はオーナー自身が行います。設備や整備会社を選べるという点で、オーナーの自由度が高い経営スタイルといえます。利用者がいつも多いエリアなら、委託費用を支払っても痛くはないでしょう。コインパーキング経営で大きな負担になるのは、運営と管理です。その負担を大幅に軽減できる点はメリットです。また、契約した会社がきちんと運営管理をしてくれるところなら、評判が高まり利用者の増加も期待できます。
管理委託の1番のメリットは、管理と運営の手間という問題を解決できる点です。また、コインパーキング経営を第三者にすべて任せたくない、本業で仕事があり、時間的に運営や管理まで手が回らないオーナーにも向いています。一部の業務だけ任せることも可能です。利用者の数に応じた利益を得たいオーナーにも向いている方式です。
機械買取方式は、ロック板や精算機や照明などをオーナー自身で購入・設置し、個人でコインパーキングを経営する法方式です。運営に必要な整地や環境づくりも行います。機械買取方式はオーナー自身がすべてをカバーするため初期費用が大きくなりがちです。経営責任はオーナーが持ち、運営・管理もオーナーが対応します。管理・運営を業者や会社に依頼する場合、「管理委託方式」になります。
コインパーキングに必要な機械をすべて購入するわけですから、十分な資金がないと取れない方式です。ただ、税金という点でメリットがあります。機械の購入費用を減価償却費として経費計上ができるからです。また、外部業者の「この機器しか選べない」という縛りがなく、オーナーの好みや裁量で設備を選べます。機械が故障するまでは使い続けられますし、毎月のレンタル料やリース料も発生しないためランニングコストに優れている方式です。
将来、自分だけでのコインパーキング経営を見据えているオーナーに向いた方式です。月極駐車場を行っており、空いたスペースを永続的にコインパーキングにするというケースでも向いています。中古機器の購入も視野に入るため、一括借上以外、コインパーキング会社の契約上新品しか選べないのを避けたい方にも向いた方式です。
必要設備をレンタルする方式です。設置はコインパーキング会社が対応します。一般的にメンテナンスも貸し出したコインパーキング会社の受け持ちです。
初期費用が十分ではなく、投資リスクを可能な限り抑えたいオーナーに向いています。また、新しい機種を試したいけれど失敗が怖いとき、一定期間お試しで利用してみたいときにも向いているでしょう。リースという選択肢もありますが、契約が数年に渡る場合もあり、他の土地活用や思ったよりも利益が出なかった場合のリスクが大きいのが難点です。
将来建物を建てたいが、短期的に土地活用でコインパーキング経営をしてみたいオーナーに向いています。設備機器を複数台購入するための初期投資も不要です。設備はすぐに撤去できるため、前提にコインパーキング以外の土地活用を考えている方に向いているでしょう。いろいろな設備、新しい機器を積極的に試したいといオーナーにも向いています。