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コインパーキング経営における火災保険

目次

コインパーキング経営では、自然災害が原因で設備や建物が損壊してしまうリスクがあります。このようなリスクに備えられるのが火災保険です。

この記事では、コインパーキング経営する際に知っておきたい、火災保険の概要や補償対象、補償対象外となってしまうケースなどについて解説します。

火災保険とは?

自然災害が原因で設備や建物が損壊してしまった場合に補償されるのが火災保険です。一部、動産総合保険と内容が重複する部分があるため、どこまで保険でカバーする必要があるのか、確認して利用するのがおすすめです。

駐車場の立地が、自然災害を受けやすい地域であったり、河川の近くや、周辺よりも標高の低い土地など水害を受けやすい地形であったりする場合は火災保険を利用したほうが良いでしょう。

駐車場経営における火災保険の対象

火災保険は、台風や雪、落雷などの自然災害が原因で建物が倒壊した場合に補償される保険です。対象となる駐車場や対象物、対象外となってしまうケースについて紹介します。

対象となる駐車場

火災保険で対象となる駐車場は、建物の敷地内で運営する駐車場です。駐車場の敷地内にあれば、壁や門なども補償対象になります。

例えば、マンションやアパートなど集合住宅の1階にある駐車場や、公共施設や商業施設にある立体式駐車場、ビル型の機械式駐車場などが対象です。

保険の対象となる(例)

動産総合保険で対象となるものは、駐車場内にある機器以外の設備です。動産総合保険や機械保険と異なり、機器は補償の対象外です。機器設備に対する補償が受けたいのであれば、動産総合保険や機械保険を検討しましょう。

火災保険では幅広い災害に対応しており、動産総合保険では基本的に補償の対象外だった水災にも対応しています。

対象外となるケース

火災保険で対象外となるケースの例は以下の通りです。

火災保険はおもに自然災害による建物の損壊に対して補償されるものであるため、機器設備は補償対象に含まれていません。よって、設備破損や汚損も基本プランでは補償の対象外です。

また、自然災害の中でも地震・津波・噴火による災害は補償の対象外であるため、備えておきたい場合は別途、地震保険に加入する必要があります。地震・津波・噴火によって発生した火災による損害は補償の対象です。

火災保険の補償内容

臨時費用保険金

損害補償金とは別に支払われるもので、用途はとくに指定されていません。臨時の出費に当てるべき費用として支給され、1事故あたりの金額は、おおよそ損害補償金の10~30%です。

残存物取片付け費用保険金

損害を受けた場合に、建物の取り壊しや残存物の撤去・運搬などにかかる費用として支払われるものです。清掃費用なども支給対象になります。金額は、おおよそ損害補償金の10%です。

地震火災費用保険金

地震・噴火、さらにこれらが原因となる津波で火災が発生し、建物が半焼以上してしまった場合に支払われる保険金です。金額は、おおよそ損害補償金の5%です。

失火見舞費用保険金

火災保険の対象である建物や施設から発生した火災で、近隣の家屋や施設など他人の所有物に損害が生じた場合に必要となる見舞金などの費用として支払われます。支払われる金額は、保険によって異なりますが、1事故あたり20~30万円程度、損害補償金額の20~30%です。たいていの場合、上限額が設けられています。

損害防止費用保険金

火災、落雷、破裂・爆発が起こった場合、被害の拡大を防止するためにかかった費用を支払うものです。損害の発生を抑止するためにかかった費用も対象となります。

水道管凍結修理費用保険金

建物の専用水道管が凍結によって破裂または損傷してしまった場合に修理費用が実費で支払われます。1事故あたり、おおよそ10万円が上限です。

火災保険で補償されない場合

設備破損・汚損

火災保険の基本プランでは、設備破損や汚損は補償の対象外で、利用者の当て逃げやいたずらによる落書きなどに備えることはできません。

ただし、オプションとして設備破損や汚損のプランが用意されている火災保険も多いので、利用者の当て逃げなどに備えたい場合は、加入しておくと安心です。

破損・汚損が対象になっているプランに加入する

火災保険に加入する際、破損・汚損が対象になっているプランを選ぶと、利用者の当て逃げやいたずらによる落書きなどに備えることができます。万が一、壁や看板の修理費用などが発生しても、補償を受けられるので安心です。

ただし、動産総合保険と重複する内容もあるため、加入する際はよく検討しましょう。

自然災害に備えるための火災保険

幅広い自然災害に対して備えることのできる火災保険は、施設賠償責任保険は自然災害に対して補償の対象外であるため、自然災害に備えるために入っておきたい保険です。

火災保険の基本プランでは、設備破損や汚損は補償の対象外ですが、プションとして設備破損や汚損のプランが用意されている火災保険も多いので、利用者の当て逃げなどに備えたい場合は、加入しておくと安心です。

ただし、動産総合保険と重複する内容もあるため、加入の際は、必要な保障内容をよく検討しましょう。

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