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自動車のコインパーキングはあっても、バイク専用のコインパーキングが少ない地域もあります。バイクの駐車料金は自動車の駐車場と比べると安いため、1台当たりの売り上げは低いのですが、台数を稼ぐことができれば自動車のように売り上げが得られる可能性もあります。コインパーキング経営でバイク駐車場にするメリットについてまとめました。
コインパーキングの一部をバイク駐車場にするメリットは、デッドスペースや狭小地を活用できることです。バイクの新車販売台数は年々増加しているため、バイク専用駐車場が不足しています。コロナの影響で密を避けるため、通勤や通学にバイクを利用している人が増えたのも台数が増加している理由の一つです。地方にバイクで観光に出かけても専用の駐車場が見当たらず困ったという人もいるのではないでしょうか。
2023年7月18日時点、一般社団法人全国軽自動車連合会によりますと、軽二輪車の新車販売数は2016年度46,045台、2017年度57,535台、 2019年度59,978台、2020年度75,874台、2021年度81,323台(※1)と年々増えています。現在登録されているバイク駐車場数が32,995箇所(※2)あるのですが、バイクの台数が増えているので、バイク駐車場の数が不足しているといえるでしょう。
バイク駐車場は狭い土地でも利用可能です。1台あたり幅1m、長さ2.3m程度あればよいといわれています。自動車1台分のスペースがあれば、バイク4台分のスペースを確保することができるでしょう。
自動車の駐車場として不向きな場所でも、バイクには適している可能性もあります。コインパーキングの一部がデッドスペースでしたら、その場所をバイク専用の駐車場にすればそこから収益を得ることができます。自宅や事務所のデッドスペースもバイクの駐車場として活用することも可能です。
バイク駐車場に向いている土地は、繁華街やビジネス街など人が多く集まる場所です。公共施設でバイクの駐車場を併設しているところもありますが、併設していない施設もあります。バイクの駐車場を併設していない施設の近くもおすすめです。
駐輪場のように駅から近いと需要が高くなりますが、盗難やいたずらをされるかもしれません。ライダーの中には安全・安心に駐車するため、駅から少し離れた場所の駐車場を利用している人もいますので、駅から離れた場所であっても有効活用できます。
バイクの前輪と後輪の間にフラップ板が上がるのが「フラップ板形式」。運転手が正しい位置に駐車すると料金が発生する仕組みです。ただし、フラップ板の手前に駐車している場合、料金が発生しません。この仕組みを知っていて、わざと位置をずらして駐車する人もいます。不正駐車が起きやすいので注意してください。不正駐車をされても所有者以外が勝手にバイクを動かすことはできません。法的な問題が発生することもあるので、対応が難しいといえます。
チェーン式は、運転手が自分でチェーンをかけて駐車する方式です。チェーンを掛けると駐車料金が発生します。管理や見回りをすれば不正駐車を防ぐことができるため、大手のコインパーキング会社ではチェーン式を採用しています。
駐車場が近くにあればよいのですが、管理や見回りをオーナー自らおこなうのは大変です。バイクの駐車場で収益を上げることができますが、管理は自動車よりも負担が大きい場合もあります。経営を検討している場合は、管理会社に相談してみましょう。
バイク駐車場は、デッドスペースや狭い土地でも有効活用できるのがメリットです。バイクを所有している人も増えているため、駐車場が不足している場所にコインパーキングを設置すれば利用者が増え収益を上げることができます。フラップ板形式は不正駐車に注意が必要です。フラップ板形式よりもチェーン式のほうが不正駐車を防ぐことができるでしょう。
ほかにも土地を有効活用する例を紹介していますので参考にしてください。