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休眠状態の土地はあるが住宅を建てるには狭すぎる、と土地を持て余している所有者もいるでしょう。そんな土地を利用して小さなコインパーキングを経営することはできるのでしょうか?
こちらでは1~2台用のコインパーキング運営のメリットや注意点、適したコインパーキング設備について紹介していきます。
結論から言うと、車1台分のスペースがあればコインパーキングを運営することはできます。1車両分の標準駐車面積は、2.5m×5m=12.5㎡です。2台分になると25㎡以上の面積が必要です。
土地の形や車の出し入れのスペース、精算機や看板、照明等の設置場所も入れるとプラスアルファの面積が必要ですが、この条件をクリアすればコインパーキングの経営は可能です。
1~2台用の小さなコインパーキング経営には次のようなメリットがあります。
一番のポイントは持て余している狭い土地を有効に活用できることです。車1台分のスペースであれば、約13㎡です。この狭さでは建物を建ことは難しく、持て余したまま遊休地になってしまうかもしれません。この土地をコインパーキングにすれば、ある程度の収益を得ることができます。
スペースが小さいので初期費用を抑えられ、決断すれば事業スタートまで時間をかけずに運営できるのが2つめのメリットです。
コインパーキングが「貸付事業用宅地特例」と認められた場合、土地評価額を50%に軽減して相続税は計算されます。土地価格が高いエリアにおいては、小さな土地でもコインパーキングとして活用すれば相続税を節税できる可能性があります。
1~2台用の小規模コインパーキング経営での注意点は次の通りです。
遊休地を有効に活用したいからといって、その土地周辺のコインパーキング状況をリサーチせずに始めるのは無謀です。
1~2台用の小さなコインパーキングは、大きなコインパーキングより使い勝手が悪いと言うデメリットがあるため、周辺エリアのコインパーキングの空き状態などを調査してから検討を進めてください。
多くの利用者がいたとしても、1台~2台分なので収益は限られます。初期投資を回収するのに2年以上の期間が必要になる可能性も。収益を上げるには長期的な目でみたほうがいいでしょう。
コインパーキング経営の収益の仕組みは?
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コインパーキング設備を大きく分けると「ロック式」と「ゲート式」の2つがあります。
ゲート式は、入口にゲートを設けて駐車場全体で駐車台数を認識するシステムです。各駐車スペースに、ロックシステムの装置を配備する必要のないゲート式の初期投資を抑えられますが、入口のゲートスペースと車路が発生するため1~2台用の小さな駐車場には向いていません。
1台や2台用のコインパーキングでは、無駄なスペースを節約できるロック式設備を採用するのが一般的です。