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コインパーキング事業を始めようと思っている方にとって、その将来性は気がかりなものです。近年ではカーシェアという分野でコインパーキングの将来性が明るく開けてきましたが、さらに「パーク&ライド」「パーク&ワーク」というスタイルが提唱されています。これらは、生活スタイルのなかにコインパーキングを取り入れたものですから、定着すれば非常に大きなシェア拡大も見込めるかもしれません。
今まで、コインパーキング事業は、主要駅や繁華街などが有利と言われてきました。
逆に郊外にあるコインパーキングでは、需要が少なく収益性が低いと言われていて、コインパーキングへの投資をためらっていた方も多買ったと思います。しかし、「パーク&ライド」というスタイルが近年注目を浴びだしてからは、この法則が崩れつつあります。パーク&ライドは、郊外の駅前にコインパーキングを設置して、そこに通勤客の車を駐車してもらうスタイルです。今まで需要がないと思われていた土地でも、コインパーキングに転用できる可能性があるのです。
郊外に住む方の通勤は、最寄りの駅までバスを利用することも多いと思います。その場合、往復で500円程度かかることも珍しくないでしょう。
ところが、郊外型のコインパーキングであれば、300円から600円で利用できる場合もあります。つまり、バスの時間を気にすることなく、コストは同じに車で通勤できるのです。この現象はすでに始まっていて、郊外の駅前に広いコインパーキングが設置されている場所を目にすることもあると思います。「コインパーキングがある駅」を他の地域からでも車で利用するケースもあるほどです。
今までは、郊外にある工業団地にコインパーキングを設置しても、ほとんど需要がないと言われてきました。
確かに以前は、工場に来客がある場合や、出張の場合くらいしかコインパーキングは使われていなかったようです。しかし、近年では、「パーク&ワーク」という考え方が浸透して、その定説が覆っているのです。
パーク&ワークというのは、工場で働く人が車通勤でコインパーキングを使用することです。工業団地は駅から離れていることが多いため、車通勤が多いです。
また、工具を持っていたり、作業着のままだったりする場合には公共交通機関にも乗りにくいという事情があります。以前までは、企業側が敷地内駐車場を用意している場合もありましたが、土地の取得などの経費がかかります。そのため、駐車場機能をコインパーキングに変わってもらおうという企業も多くなっているということなのです。