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コインパーキング経営は、初期コストが低く始めやすいため、土地活用の中でも人気があります。さらにコインパーキングからほかの土地活用への転用もしやすいというメリットも。まずはコインパーキングにしたけれど、転用したいと思ったら、何に転用するのがよいのか紹介します。
とりあえず使っていない土地を有効活用したいと、コインパーキング経営を始める方は少なくありません。なぜなら、舗装もせずロープを地面に打って区切っただけでも、月極駐車場であれば運営できてしまうからです。
コインパーキングにする場合でも、簡単な設備で経営可能。ということは、ほかの土地活用に移行したいと思った時でも、大きく費用をかけることなく行えるということです。
そのため、土地を何に使うか決まっていない、または資金ができるまで駐車場で少しでも利益を出したいという場合にも、コインパーキングは有効なのです。
アパート経営は最初に建物を建てるために、大きな初期費用がかかります。ローンを家賃収入で返済していけるかどうか、空室リスクやメンテナンスなども考慮しながら、将来的な収益性をじっくりシミュレーションする必要があるでしょう。しかし、ローン完済後は将来にわたって建物がある間中、収益を得ることができます。
都心部、駅近など、アクセスのよい土地であるなら、空室リスクも低く収益性の高い物件となる可能性はあります。アパート経営には高いリスクもありますが、長い間収益を生んでくれる土地活用です。
コインランドリーは、建物を建てた上に洗濯機・乾燥機・両替機といった設備が必要です。さらに基本的に無人のため、セキュリティ対策も不可欠。建物自体の費用はさほど高額ではありませんが、コインランドリーとしての設備に高額な初期費用がかかります。
しかし、コインランドリーは小規模宅地等の特例で相続税を低く抑えたり、設備費用の即時償却の節税したりできる場合があり、有効な土地活用が期待できます。コインランドリーという性質上、利用者が多く待ち時間を有効に過ごせるような工夫をすれば、収益に繋げられるでしょう。
トランクルームは初期費用も安く、始めやすい土地活用です。コインパーキング経営と同様に一括借上してもらう方法と、個人で設備購入をして管理を委託する方法があります。
さらにトランクルームの性質上、土地が便利な場所にある必要はないため、駅から遠い、車でしか行けないといった場所であっても経営が可能です。住居や事務所などと違い、騒音や振動も問題がないため、アパート経営や駐車場、コインランドリーなどに向いていない土地であっても活用できます。
土地に太陽光発電のソーラーパネルを設置し、発電した電気を売って収益を得る土地活用です。ただし、ソーラーパネルは建築物ではないため、節税の対象にはなりません。
しかしながら、太陽光発電は集客を必要としないため、空きがあると収益にならないという経営上の心配をせずにすみます。安定した経営ができるという点では有効な活用法でしょう。
パネルの規模によりますが、パネルの反射などにより隣地とのトラブルも考えられるため、周囲に何もないような土地に向いています。
空き家が問題なのは、老朽化による倒壊の危険性、景観の悪化、不衛生、放火など犯罪の温床となるなどのリスクです。また、空き家を取り壊そうにも多大な費用がかかります。固定資産税の面から見ても、建物がある方が、更地にするより税金が低いために、あえて取り壊さないというケースも多く見受けられます。
そこで、初期投資の少ないコインパーキング経営が注目されています。業者との契約はさまざまな方法がありますが、専門業者が一括借上げをし、管理・経営を任せる方法であれば、コインパーキングの売上などに関わらず、毎月賃料収入も得られます。空き家を抱えて困っている場合には、専門業者に相談してみてはいかがでしょうか。
初期費用が安く、始めやすいコインパーキングだからこそ、ほかの土地活用に転用しやすいというメリットがあります。土地の場所や周囲環境などによって、どの土地活用が向いているかをよく検討し、長期間にわたっての収益性を考えてみてください。