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コインパーキングを経営する際にどのような種類の機械を導入すればいいのかは大事なポイントです。この記事では、コインパーキングの機械の種類についてご紹介します。
まず1つ目にご紹介するのは「ロック式」です。
コインパーキングの主流ともいえるロック式は、車が停車したことを機械が判断することで、道路に設置されたロック板が上昇し、車を動かせない状態になるタイプのことです。料金を精算すると、ロック板が下がり出庫可能となります。駐車スペースが20台未満の規模が小さめのコインパーキングで多く採用されています。
精算後、一定期間が経過して車がまだ出庫していない場合、ロック板が上がり出庫できなくなるため、早めの出庫を促す注意書きを掲示することをおすすめします。
ロック式には以下の4つの種類があります。
ロック板は、前述した車を感知することでロック板が上昇するタイプです。板のサイズはメーカーによって異なります。
昇降式ロック板は、車を感知することで真上に上昇するタイプで、病院の駐車場などにおすすめ。ロック板と地面が平行になるため、躓いて転倒するリスクが軽減できるでしょう。
前置き式ロック板は、車の前方に設置され、車を感知するとロック板が上昇し、出庫できなくなります。前方に機械を設置する必要があるため、駐車スペースが広く必要となる点は注意が必要です。
ロックレスは、ロック板がないタイプです。カメラや埋設されているセンサーが車を感知すると、課金中のランプ表示が転倒し、車両の写真が撮影されます。ロック板はないものの、乗り逃げしても写真でナンバープレートなどが分かる仕組みになっています。
ロック式を導入するメリットは、利用者から料金を徴収できないリスクが減ることでしょう。前述したとおり駐車している間はロック板が上昇しているため、支払わずにし出庫することができません。つまり、乗り逃げ防止になります。
デメリットとしては、ロック板の不具合が発生すると利用者が出庫できなくなる点です。もし料金を支払ったのにロック板が下がらない場合は出庫できず、修理が終わるまで利用者を待たせてしまう可能性があります。
ゲート式とは、台数が多めの20台以上の駐車スペースがあるコインパーキングにおすすめのシステムです。仕組みをご紹介します。
ゲート式はコストが抑えられることです。ロック板を駐車スペース分用意するよりも、ゲート機一式を購入した方が安くあげることができるでしょう。駐車スペースが広ければ広いほど1台当たりのコストが下がるのがメリットです。
デメリットはトラブルが発生した際に渋滞になることです。たとえば釣り銭切れの際に硬貨を持っていないお客さんがいると、両替するまでは他の車両も出庫できず、利用者のストレスを増大させてしまいす。
そのため、台数が100台程度あるコインパーキングの場合は、出口を2ヶ所にするなど工夫が必要です。また、事前精算機や両替機などを設置しておくと出庫時の混雑を防ぐことができます。
前払い式は、ロック板やゲートはなく、設置するのは精算機のみです。駐車場を利用したい方は、先に駐車する時間分のチケットを購入します。その後、ダッシュボードのような車外から見えやすい場所に支払い済みであることを証明するチケットを置き、時間内に出庫する仕組みになっています。
前払い式のメリットは、初期投資が精算機だけなのでコストが抑えられる点でしょう。
舗装していなくても、区画用ロープなどでスペースを割り振ればコインパーキングとして利用できるのも大きなメリットです。
デメリットとしては、不正駐車を防止する手段が施されていない点です。チケットを購入しなくても駐車することができ、ロック式やゲート式のように出庫できないような設備がないので、無料利用される可能性もあります。こまめに巡回をするなど、不正駐車を防ぐことが大切です。コインパーキング経営をする際に、どの方法をとっても駐車場機器を含めた初期投資は必要となります。また、どの種類を選択するのがいいのかは、確保できる駐車スペースの数や立地によっても変わってくるでしょう。
コインパーキングで使用する機器類は、駐車場機器メーカーから販売されていて、最近主流になってきているキャッシュレス決済に対応した機械などもあります。サービスの拡充をはかるのも集客方法として有効です。
採算が取れるのか、どの種類にするのがおすすめなのか分からないという方は、委託会社ほか専門家に相談して、費用対効果を考慮した導入を検討しましょう。