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コインパーキングの場所や料金を利用者に伝えるために看板は重要な機器です。場所や料金がわからなければ、ほかのコインパーキングに利用者が流れてしまいます。設置する看板の種類は、P看板/満空看板や案内看板、注意看板などです。その中で売り上げアップにつながる看板は?どこに設置すれば効果を発揮するのでしょうか?
駐車場の看板を設置するコツをご紹介します。
コインパーキングの経営で大切なのは、周辺環境や料金設定です。売上げにも関わることですので、場所や料金を利用者に伝えるために看板を設置しましょう。看板は認知や集客のために大事なものです。目立つ場所に設置しなければ利用者に気づいてもらえません。料金はどのように表示すると利用者の目に留まるのでしょう。看板の種類を知って、効果的に設置しましょう。
P看板の「P」はパーキング。「駐車場がここにある」ということを周囲にアピールするための看板です。目立つ場所に設置するのがポイント。見えたり見えなかったり微妙な位置にあると、車は通り過ぎてしまいます。 駐車場を探している人が遠くからでも見つけやすいように入り口に設置しましょう。設置する前に自分の目で確認するのも失敗を防ぐ方法です。駐車場の空き情報もP看板にデジタル表示されています。
主に料金が表示されているのが案内看板です。文字の色は白や黒のモノトーンよりも赤や黄色など派手な色を選び、文字を太くして誰が見てもわかるように料金を大きく表示します。料金をアピールする看板ですので、時間は小さい文字で文字の色を変えるといった工夫をするといいでしょう。料金の安さをアピールするなら、入り口に大きな看板を設置します。
約款看板には、利用規約が細かく記載されています。約款看板を設置する目的はコインパーキングを利用する人とのトラブルを前もって防ぐためです。駐車場の利用方法や、コインパーキングの運営会社や管理会社の免責事項が書かれています。内容はコインパーキング内での盗難事故・破損事故の免責、利用客の車室ナンバー間違いによる精算の返金不可などです。
注意看板には、アイドリング禁止やポイ捨て禁止、静かにといった注意事項が絵で表示されています。周りに住宅がある場所では夜中に騒がしいと住民との間でトラブルが起きてしまう可能性があります。タバコの吸い殻が捨てられた駐車場は敬遠されがちです。看板を設置することでトラブルやゴミ問題を防ぐことができます。
コインパーキングの利用方法や利用規約が記載されているのが、利用方法案内看板です。案内看板に掲示して利用者とのトラブルを防いでいます。
約款看板や注意看板は、P看板/満空看板や案内看板のように目立つ場所に設置する必要はありません。敷地内のデッドスペースなどに設置しましょう。
通行人が看板を見て店に入るまでの時間は、およそ7秒だといわれています。これをコインパーキングに置き換えてみますと、駐車場を通り過ぎる7秒前に看板を意識させなければなりません。
時速40kmで走っている車に7秒前に看板を見つけてもらうには、駐車場の約80m前までに看板を設置しておくことになります。遠くからでもわかるように文字は大きく、赤や黄色など目立つ色を使用しましょう。
月極駐車場なのかコインパーキングなのか、わかりにくい駐車場ですと利用者は困ってしまいます。月極駐車場の場合は、契約駐車場であることを周りにアピールする必要があります。月極駐車場に設置されているのは、塀やフェンスに設置する長方形の板に文字やイラストが描かれた「プレート看板」です。
駐車場に空きスペースがある場合は、進入禁止の場所に設置する「スタンド看板」や駐車禁止や立ち入り禁止に利用される「ロードコーン」も活用してみましょう。
立地に応じて料金表示するのも重要です。駐車場料金の高い繁華街で料金を大きく表示すると、料金の高さが目立ってしまい逆効果になることもありますので注意が必要です。そんなときは目立たない場所に看板を設置するといいでしょう。料金の安さをアピールする場合は、大きく表示しなければ目立ちません。安さを売りにするのでしたら設置する場所を選ぶことです。料金を表示するときはエリアを考慮して看板を設置しましょう。
看板の色使いは黄色や赤色など、目立つ色を選択しましょう。車を運転している人は、しっかり前を見て運転に集中しているため、風景になじむようなやさしい色では見逃されてしまいます。とくにP看板/満空看板、案内看板は目立たせることが大切です。
駐車場が裏路地などわかりにくい場所にあったら……。料金の安さが求められる場所ですが、料金をメインに出しても駐車場までたどりつけなければ意味がありません。料金よりもプレート看板に設置して地図を記載したほうが親切です。わかりにくい場所には誘導看板を設置するのがおすすめです。集客率増加にもつながります。
看板はただ設置するだけではありません。目的に合わせて選択しましょう。複数の看板を組み合わせるのも良い方法です。
設置後の移設は手間も費用もかかりますので、設置場所を見極めるのも大切です。近隣トラブルにならないように周辺環境をしっかり確認して効果的に設置するようにしましょう。