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コインパーキングに屋根はつけられる?

目次

屋根付きのコインパーキングは新たにつけられるのでしょうか?今回はコインパーキングの屋根の必要性やつけたい場合の注意点について解説します。

もともと屋根のあるところに開設する

屋根付きのコインパーキングを経営したい場合、すでにある建物の1階にコインパーキングを作る、またはピロティなどの吹き抜けの建物や地下を利用するのがよいでしょう。すでにある建物や屋根を利用する利点は、屋根がすでについている状態なので、工事の必要性が少ないことです。したがって、すぐに屋根付きコインパーキング経営をスタートさせることが可能となります。すぐにでも屋根付きコインパーキング経営をしたいと考えているならば、屋根付きの物件を探した方がよいでしょう。

コインパーキングに屋根をつけたい時に知っておくべきポイント

カーポートとは

カーポートとは、柱と屋根で作られている車庫を指し、壁はない状態のものを指します。柱と屋根だけですが、建築基準法第二条第一項において、「建築物」と定義されています。しかし、固定資産税に関しては、「3方向以上壁があり、屋根があるもの」に該当しないので、カーポートに固定資産税はかからないことになっています。カーポートにはY型、バルコニー活用型、後方支持型がありますが、コインパーキングで考えた場合、広い空間がとれる後方支持型が良いでしょう。

カーポートのメリット

コインパーキングにおけるカーポートのメリットは以下の通りです。

コインパーキングに屋根(カーポート)は必要?

コインパーキングに屋根(カーポート)は必要かどうかについてですが、先に結論を申し上げますと、必須ではありません。理由として以下のことが考えられます。

トータルのコストを考えると、必要性は高くない

コインパーキング利用は、短時間使用を前提とする場合が多いため、屋根の必要性を感じても一次的なものであると考えられます。また、コインパーキング経営は初期費用をかけずスタートできるのが利点なので、これから屋根付き工事を始めるとなると、初期費用が屋根なしコインパーキングよりも多くかかってしまいます。また、屋根をつけることで、駐車スペースも少なくなってしまうので、トータルのコストを考えると必要性は高くないといえます。

隣地境界線や道路境界線など、注意が必要になる

カーポートを設置した場合、隣地境界線や道路境界線に建ててしまうと、隣の敷地内に屋根から落ちた雨水や雪が落ちてしまいトラブルに発展する可能性があります。したがって、境界線にカーポートを設置する際には隣の敷地に迷惑がかからないか留意する必要があります。

建築確認書が必要な場合がある

カーポートを建てる際には、建築確認書が必要な場合があるため、建築基準法を守ってカーポートを建てる必要があります。ただ屋根が欲しいからといって、勝手な範囲で屋根設置はできないため結果的に駐車スペースが狭くなってしまう可能性があるのです。また、書類審査を通過してからの設置となるので、時間と労力もかかります。

カーポートの撤去方法

次は、カーポートの撤去費用と撤去方法について詳しく見ていきましょう。

おおよその費用

カーポートの撤去は複雑な工程はあまりないので、家の解体より安く済みます。しかし、車の台数(カーポートの面積)によって費用に幅があるので注意が必要です。1台用のカーポートなら2~3万円、2台用で3~5万円が目安となります。これにプラスして1カ所7~8千円程度の撤去費用がかかります。

自力での撤去はリスクが大きい

先ほど申し上げましたようにカーポートの撤去費用は車の台数(カーポートの面積)によって異なります。3台用のカーポートであれば、7~9万円にプラスして廃材撤去費用がかかるので、10万円前後となるでしょう。撤去範囲が広ければ金額も上がっていきますが、家の解体より費用はかかりません。また素人が撤去作業をする場合、慣れていないためケガをする可能性もあります。したがって、撤去作業は多少費用がかかっても、業者に依頼するのがおすすめでしょう。

まとめ

結論として、コインパーキングに屋根の設置は必須ではありません。しかし、「他のコインパーキングと差別化をはかりたい」「屋根の必要性を感じるエリアである」と感じるならば、コインパーキング経営会社に相談し需要があるかどうか確認して検討していきましょう。

需要があっても、近隣敷地内に雨や雪が落ちるような狭いエリアの場合は、トラブルの原因になりかねます。専門業者と相談しながら、コインパーキングの経営を進めていきましょう。

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