目次
コインパーキングの利用料金の支払いといえば「現金払い」というイメージが根強いのではないでしょうか。しかし、最近は現金を持ち歩かない人が増えています。ここでは、コインパーキング経営でキャッシュレス決済を導入するメリット・デメリットについて紹介します。
買い物に行く際も現金を持たずにキャッシュレスで済ませる人が増えています。この影響を受けて、コインパーキングでの支払いでも、現金だけではなく、キャッシュレスで対応できるものが登場しています。
その反面、都心部で少しの間だけ駐車したい時に便利な「パーキングチケット」は現金のみ対応していて、現在でも現金支払いのみに対応している駐車場が多く存在します。こうした駐車場を利用している、現金支払いに慣れている利用者からは、キャッシュレス決済だと使いにくくなるケースがあります。
現金での支払いは、紙幣や硬貨が機械に詰まることがあります。コインパーキング経営でキャッシュレス決済を取り入れることで、紙幣や硬貨が詰まるトラブルがなくなり、利用者の利便性も上がります。また、釣銭の補充が不要になるため、効率よく稼働できるようになります。
キャッシュレス決済を導入することで、支払い方法を分散させることができ、紙幣や硬貨を集金する回数を減らすことにつながります。駅前で電車の利用が見込めるコインパーキングであれば、交通系ICカードに需要があり、
有名観光地や大手ビジネス街、新幹線の駅や空港に近く、長時間の駐車が見込めるパーキングではクレジットカードに対応するなど、ニーズに応えることができます。
キャッシュレス決済では、利用履歴データを確認できるためマーケティングを行えます。データを分析し、ポイントやデジタルクーポンを利用して集客効果を得ることも可能です。新規利用者の開拓やアイドルタイムをなくす上でも、マーケティングに活用できる点は大きなメリットでしょう。
コインパーキング経営でキャッシュレス決済を導入しようとすると、当然ながら初期費用がかかります。
また、キャッシュレス決済の機械により、導入業者に手数料や通信費といったランニングコストもかかります。せっかくの収入が目減りしてしまうので、導入のデメリットといえます。
キャッシュレス決済の中でも続々と新しいシステムが登場し、以下のような種類があります。
1台で複数の電子マネーブランドに対応しているものがあります。クレジットカードや交通系ICをはじめとした電子マネー・コード決済・スマホ精算を利用できます。利用者が使いたいブランドを選択できるため、とても便利なサービスとなっています。
コインパーキングに貼られているQRコードを読み取るだけで簡単に決済でき、前払いする形式もあります。アナウンスが流れるため、利用者はそれに従って操作をすればスムーズに決済を完了できます。
入庫した際に車のナンバーを撮影して駐車を管理する方法です。利用者は出庫の時に、自分の車両ナンバーを入力すると清算できます。フラップ板やゲートが不要で、導入費用を抑えられます。また、車両ナンバーを記録できるので、利用者がどこからきているのか集計でき、災害やトラブルが発生などの非常時にゲートが閉まっているという事態を避けられます。
ETCシステムを使用して駐車料金が払える方式です。有料道路での料金支払い方法として有名ですが、民間利用も可能となりました。高速道路を利用する人やETCカードを持っている人には利用しやすい支払い方法となります。